この本は、文章やストーリーなどが多く記述されております、まだ全部は読めてませんが楽しく読めそうです。
Alex SiNGERの事を知ろうと、過去の書籍なども調べてみました。
工房内の写真を見るに、(おそらく)フレームはシンプルな縦治具で作成されているようです。定盤上に固定されてるのはBB治具のみでアライメントはそちらでやるのでしょうか?シンプルな環境。トースカンなど年季が入っています。

サンジェは後継者問題をうまくクリアしており、さらに国から歴史と自転車史における役割が認められ、フランスのリビング・ヘリテージ企業に指定されております。
商業的、資本主義的な競争のせいで希少な文化が消えないようにする取り組みでしょうか?これは、すごく良いことだと思います。
以下は、いろいろな媒体の情報を見て、私なりにまとめたAlex SiNGER の歴史となります。
1938年、アレックス・サンジェはハンガリーからフランスへ移住し、自らの会社を設立しました。彼は、ツーリングバイクやタンデムバイクの製造を得意とする職人でした。アトリエを発足する三年前の1935年にコンクール・デュラルマンのパイロットとして参加し、軽量さと強さと自分らしいマシンを欲するきっかけになったとされています。
1944年、サンジェは若い甥のローランドとエルネスト・シューカを店に弟子入りさせました。ローランドは自転車の仕事がない時期にはシトロエンで働き、一方でエルネストが主に事業を支えました。その後、サンジェは健康を害し、1965年に店をエルネスト・シューカに譲渡します。
1965年、エルネスト・シューカが二代目代表となり、息子のオリヴィエ・シューカと共に事業の発展に尽力しました。
2014年、オリヴィエ・シューカが三代目代表に就任。スポーツへの情熱という家族の伝統だけでなく、三世代にわたり培われてきた技術の結晶を受け継いでいます。
2023年、さらに、オリヴィエの息子であるウォルター・シューカ氏も後継の道を選び、フルタイムで店に立つようになったそうです。
■余談
日泉やシムワークスなどのヴィンテージ風アウターワイヤーケーシングにフランス/イタリアの別があるのは、表面の見た目の話とのことでした。
フランスは「ルネ・エルス」や「アレックス・サンジェ」風のコイル状のアウター。
イタリアは「ユニバーサル社」風のワッフル(メッシュ)状のアウターとなります。